水晶体が濁る白内障。症状が進んでも、手術で視力回復が可能です。
 目には水晶体があり、そこでピントを合わせ、ものを見ています。この水晶体が白く濁るのが白内障です。濁るとかすんで見えてくるようになります。
 原因として老人・加齢性のものが多いのですが他に糖尿病によるもの、外傷によるものと、いろいろあります。いずれも白内障が進行すると視力が低下していきます。
 治療としては、薬で進行を遅らせることを行いますが、濁ってしまった水晶体を透明な状態に戻すことはできません。症状が進み、生活に不便を感じるようになったら手術をします。
当院の白内障手術実績は2万件を大きく超えており、日帰り手術がほとんどですが泊まりも可能です。
 手術時間が短縮され、小さな切開創から、超音波によって濁った水晶体を取り除き、代わりに人工の水晶体(眼内レンズ)を入れる手術を行います。
 手術の痛みはほとんどありません。手術時間も短く、手術後視力の回復も速やかです。翌日からはほぼ普段通りの生活が送れます。
- 黒目と白目のさかいを切開した後、水晶体の前の膜を円形に取ります。
- 超音波白内障乳化吸引装置を用いて、水晶体の中身を乳化し吸い出します。
- 空になった水晶体嚢内に、眼内レンズを挿入します。
- 眼内レンズは、眼内レンズを支える脚により水晶体嚢内に固定されます。
日帰り手術の方は、しばらく休憩してからお帰りいただきます。 入院手術の方は、お部屋でお休みになります。
検査を行います。その後、定期的に検診を受けてください。